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データから見る「地方」と「都会」の新時代の働き方

コラム

2020.02.04

給与と労働時間から見る「地方」と「都心」の違いと、これから

「地方と都会、どちらで働くのが自分に合っているのだろう」という悩みは、UIJターンという言葉が浸透しつつある現在、多くの人が考えるテーマではないでしょうか。「都会は給料が高い」「地方はのんびり働ける」と漠然とイメージを抱いている人に、この記事では「地方と都会の労働環境の違い」について都道府県別の平均月給や労働時間のデータをもとにまとめていきます。

福島と東京の給与差は?違いをどのように捉えるか

厚生労働省の統計調査によると福島県と東京都での1人あたりの平均月間現金給与総額は、事業所規模30人以上の企業の場合、福島県で328,666円東京都で467,598円となっています(調査対象産業の合計給与額から算出)。都心の方が地方よりも給与が高いというのは容易に想像ができますが、138,932円という金額差をどう捉えるかは考え方によります。家賃や教育費、その他生活に係るコストを加味すれば、この “差” の見え方も変わってきます。

福島と東京の労働時間から見る地方企業の大きな課題

では、地方と都会で労働時間に差はどれほどあるのでしょうか。厚生労働省の統計調査結果によると事業所規模30人以上の場合、1人あたりの平均月間総実労働時間数は福島県で157.9時間東京都で146.5時間となっています。なんと福島の労働者は、東京の労働者よりも1カ月に平均11.4時間多く働いているという結果です。残業などの所定外労働時間数も、1カ月あたりの平均は福島が14.8時間、東京が12.3時間。つまり福島県は給与が東京を下回っているにも関わらず、労働時間は東京より長いということになります。
「地方はのんびり」というイメージとは裏腹に、都会より地方の平均労働時間が長いという事実を意外に思われる方も多いのではないでしょうか。
人口が多く働き手を得やすい東京の企業では、同時に多様な働き方を取り入れる必要性にも迫られています。一方で地方は慢性的な「働き手不足」が課題です。「働き方改革」が声高に叫ばれる昨今ですが、地方のその実は未だ「そもそもの労働力確保」といった前段での課題が立ちはだかっているのかもしれません。

もはや「距離」は問題じゃない!?ICTで広がる働き方の可能性

「都会より給与が安く、労働時間は長い…地方は良いところがないのでは?」という結論に至る前に、実際に私が地方で暮らして感じる「働き方の変化」についてご紹介しようと思います。確かに「より多くお金を稼ぎたい」という場合には、データからも明らかなように東京などの都会の方がチャンスが多くあります。しかし一方で、インターネットなどのICTの進歩により、遠隔でも仕事を行える環境が急速に広がりつつあるのも事実です。

福島県においても、かつては都会でしかできなかったような仕事を得る機会が増えてきています。WEBデザイナーやライター、プログラマーなどインターネットを通じてコミュニケーションが取れる職種では、もはや物理的な距離は大きな妨げではありません。むしろ地方の方が「のびのび」と働ける空間は多くあります。東京で働くのと同等の給与が得られ、働く場所を悠々とれる、そんな都会と地方の良さのハイブリットのような働き方が、地方でこそ実現可能なのです。
都会に集中している人やお金を、地方創生の取り組みで地方に向けようという国レベルでの動きもある今、むしろ地方にこそ多くのチャンスや可能性があるのではと期待しています。

地方は新時代の働き方の最前線!?“自分らしく働く”を考える人に

現在私は福島に住みながらライターとして仕事をしています。「福島を元気にしたい」と就労支援に取り組む企業や団体と出合い、そのご縁がきっかけでライターとして働くこととなりました。
東京など遠方の企業とのやりとりは、ビデオ通話やMessenger、Chatworkといったツールで十分に行えるため、地方に住んでいることにデメリットは感じていません。
この仕事を始めるまでは、福島でライター職に就けるとは思ってもおらず、「地方には魅力的な仕事はない」と諦めて、あまり熱心に仕事探しもできていませんでした。今思えば、もっとアンテナを高くしていれば早い段階で仕事を見つけられていたのではないかと思っています。
福島と東京の比較データと、実際に地方で生活をする私自身の実感から「地方での働き方のポテンシャルははまだまだあるのでは」と感じています。
「良い仕事は都会でなければない」「地方では仕事は少ない」といった既存のイメージは、少しずつ崩れていこうとしています。「自分はどのように働きたいか」をきちんと考えれば、今やインターネットを通して情報を得られる時代。場所や概念に囚われず、様々な選択肢を持っておくためにも「地方で働く」は未開拓の可能性を秘めたブルーオーシャンと言えそうです。

参考:毎月勤労統計調査地方調査 平成30年平均分結果概要


ライター:川口裕子