ライター未経験OLのわたしが 「書くこと」 を仕事にするまで
コラム
2019.10.10


みなさん、こんにちは。はじめまして。
ライターの佐藤美郷(さとうみさと)です。
今回は場所を選ばずにできて、地方で生きる上でとっても役立ちそうな仕事「ライター業」について、わたしがどのようにこの仕事をするようになったかという、もしかしたら誰も興味のなさそうな経験談を踏まえながらご紹介していこうと思います!
まずは簡単な自己紹介から。
●福島県南相馬市小高区(旧小高町)生まれ。
●例に違わず18歳で進学のために上京。
●卒業後は成田空港でグランドスタッフ(荷物預かったりする人)として勤務。
→ここで東日本大震災起こる。地元に思いを馳せる。
●縁もゆかりもない淡路島へ移住し、1年間の「半農半芸」生活を実践する。
●田舎出身のくせに「地方で食べてくって難しいいぃ!」と痛感。「食べてけるスキル」を身につけるため一旦都会へ戻って修行しなおすことに。
→この間にバリスタ、ヨガ、アートなど手当り次第に興味のあることを学ぶ。
●色々試した結果「ライターっていいな」ということで、副業ライターとして活動開始。ボランティアからスタートし、複数WEB媒体で専属ライターとして活動する(主にエシカルファッション系)。このとき20代後半。
●2019年6月、主人の地元である須賀川市へJターン。現在は地元情報発信メディア「すかがわのおと」の専属ライターとして活動中。
…ここまで読んでいただくとお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、わたくしきちんとした「ライティングスキル」というものを学んできておりません(苦笑)。
もともと文章を書くことは好きな方だったのですが、ライターとして “生業” にしていくのは話が違う。少し考えれば分かるようなことですが、当時のわたしは気づかなかったんですよね。
ネットで「ライター募集」と検索をして初心者OKな媒体に応募をし面接、「ボランティアでもやります!やらせて下さい!」ということで、晴れてライターとしてモノを書くという舞台に上がれたのでした。
ライターの仕事って、どう選べばいい?
そんなひよっ子ライターのわたしでも、書いているうちになんとなく “コツ” みたいなものがつかめてきました。というかWEBの世界って本当に情報で溢れているので「何が正解か」なんてことがないんですよね。
「やってみて、検証して、修正する」というまさに「トライ&エラー」を無数に繰り返して成長していく世界なんだと。
そんな答えのない世界で情報を発信していくとき、「じゃあ自分は何を軸にこの大海原を渡っていけばいいのだろう」と思いはじめます。ライターとして何をテーマに書いていくべきか、と。フリーランスのお仕事案件を見ても「1文字〇円」で売り買いされる世界。自分の発信した情報が「どこの・だれに・どのように」役立つのかというのが見えない仕組みに疑問でいっぱいでした。
そんな中行き着いたのが「エシカル」というテーマ。今では特に「エシカル・ファッション」などファッション業界でよく聞かれる言葉ですが、直訳すると「倫理的な」という意味の英語です。
福島県で生まれ育ち原発から20km圏内に実家があるわたしにしか感じ得ない視点で、これからの「エシカルな世界」を発信していきたい。「持続可能な」とか「復興」とか言うけれど、実際の福島はどうなんだろう。震災前と震災後を両方を知る自分だからこそ、その違いを冷静に見極めて発信していきたい。それがわたしのライターとして書くべきテーマだと思ったのでした。
…と書くとドラマティックでかっこ良さげに聞こえますが、つまりは「何を書きたいのか」が大事なんじゃないかなってことです。
ライターって「書く」という作業より、どんな「視点」でモノゴトを見たかっていう方が仕事の9割を占めると思っています。もちろんタイピングが早いとかテクニカルな部分を知っているのは強みになるけれど、それはあくまでベースのお話。そういったスキルは後からでもついてきます。
それよりも大事なのは、自分の発信する情報が「どこの・だれに・どんなふうに」役立つのかを考えること。 “だれを幸せにしたいのか” を考えること、なんて言うと大げさかな(照)。
まとめ
1)ライターは「書いてなんぼ!」怖がらずに初心者OKな案件からはじめてみよう!
2)ライターとしての「テーマ」を設定すると◎ 膨大な案件で迷ってしまったときは「どこの・だれに・なにを・どんなふうに」伝えたいのかを考えてみよう!
ということでここまでお付き合いいだいた方、ありがとうございました!「もうこれでお腹いっぱいだわ」という方は、どうぞそっとタブをクローズしてください…傷つかないので(哀)。
次回はより具体的な『ライターの仕事の探し方』についてご紹介していこうと思いますので、引き続きよろしくお願いしまっす♪
ライター:佐藤美郷